臺與(とよ)

雲肌麻紙に岩絵の具  150号  2011 年
日展



下図(部分)



 臺與(とよ。魏志倭人伝 では 壹與 )は、邪馬台国の卑弥呼の姪です。卑弥呼の死後、倭国が乱れ争いが起こる中、わずか13歳で女王に即位し、国を一つに纏めたとされています。
 背景の扇には、邪馬台国にはなかった騎馬と、神話の八咫烏を描き入れました。この二つの中に、有史以来日本に押し迫ってくる様々な苦難や災害に、凛と立ち向かっていく日本の姿を象徴させました。
 
 この国の黎明期の臺與の姿に平和への祈りを託しつつ、この絵を描きました。 


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